はじめまして!
スイミングコーチ歴9年のあこです。
今回は私が、どんなレッスンよりもおすすめしたい『ベビースイミングの良さ』について熱く語ります!
あまり認知されていませんが、
ベビースイミングは全スポーツの中で唯一、『0歳でも出来る全身運動』なんです!
そもそも水泳は、0歳から100歳まで出来るスポーツとも言われています。
そんな水泳ですが、ベビーにとっても良い効果がたくさんあります!

我が家の長男、もちおが
ベビースイミングを習い始めた時の実体験(失敗談)も載せてます!
良いところだけでなく、注意点なども書いていきますので
ぜひ読んでみてください♪
それでは語っていきます!!
ベビースイミングを始めるタイミングはいつがベスト?

理想は早ければ早い方がいい!
ベビースイミングは首が座った生後5、6ヶ月ごろから入会できるスイミングスクールが多いです。
そして家庭環境が許すのであれば、私としてはなるべく早い段階でのご入会をおすすめします!
なぜなら、赤ちゃんは産まれる前、ママのお腹の中で水に包まれていたから!
ママのお腹の中(羊水の中)で泳いでいた、とも言えますね!
この水中にいた感覚を覚えているのか、月齢が低い赤ちゃんほど水への嫌悪感を示していないなぁと見ていて感じます。
そして後述の実体験で書いていますが、月齢が上がるほど『場所見知り』が始まります。
この場所見知りに苦しむお母さんがとにかく多いんです!
どちらかというと、この場所見知り対策として早めに始めましょうとおすすめしていると言っても過言ではありません。
場所見知りしない生後6ヶ月の時期は、ママ(パパ)さえいれば赤ちゃんは無敵状態なので、出来るだけ早めにベビースイミングを楽しみ始めちゃいましょう!
ちなみに、場所見知りではなく『水が嫌い!水が怖い!』という理由で泣いているんだろうなと感じるお子さんは、1歳半〜2歳ごろから増え始めてきます。
1歳3ヶ月で習い始めた息子の失敗談
実はうちの長男もちおは、1歳3ヶ月の時にベビースイミングの体験レッスンを受講し、そのまま入会しました。
そして、なんでもっと早く始めなかったのだろうと激しく後悔しました。
なぜ後悔したかというと、
場所見知りが激しく、泣かなくなるまでにレッスン10回分かかったからです。
今までコーチとして散々見てきた『場所見知りでギャン泣きな子』に我が子もなって大変でした!
それでも私が心折れず気長に息子の成長を待てたのは、スイミングコーチとしての経験があったからなのは確実です。
『この月齢ではよくある出来事』というのを知っていて、子どもがどんなに泣いていても周りのママもコーチも全然気にしないというのを知っていたからです。
恐らく私が何も知らない普通のママであれば、ギャン泣く我が子に大焦りし、スイミングを辞めたくなっていたに違いありません。
そのくらい、特に体験レッスンではギャンギャン泣きました。レッスン50分間+帰りの電車に乗るまで泣いてました。入会後3回目までレッスン中ずっと泣いてました。
ちなみに、もちおはお水遊び大好き、頭から水をじゃんじゃんかけてもヘッチャラ、というスペックを持ち合わせていたのです。
それでも場所見知り発動によりプールに入るのを拒絶していました。
(ベビースイミングの入会が遅れたのは、電車に乗らないと通えないほど田舎&新型コロナの流行期だったためです・・・)
体験レッスンで泣いても大丈夫!
体験レッスンで泣いてしまう赤ちゃんは非常に多いです。
そしてコーチ視点で言えば、レッスン中に泣いてしまう赤ちゃんを何十人と見てきているので、赤ちゃんの心配というより『どうかママの心が折れませんように!』と願ってしまいます。
赤ちゃんにとっては、
・知らない場所
・知らない人たち、知らないお友だち
・笑顔で間近に迫ってくるコーチ
・聞いたことのない音楽
・冷たい水の感覚、初めて着る水着
・レッスン中大きな声で指導するコーチ
・水がバシャバシャかかる環境
こういったこと全てが新鮮で、それを怖いと感じてしまってもおかしくありません。
なので、体験レッスンで泣いてしまっても大丈夫です!
泣いてしまって心配な保護者様は、ぜひこう思っていただきたいです!
泣いているのは場所見知りしているだけ。
慣れれば水を楽しんでくれるようになる!
全然泣き止まなかった・・・うちの子にはまだプールは早いのかもしれない。
プールを習えない理由が他に見つかったのであれば話は別ですが、『泣いてしまった』ことだけで諦めてしまうのは勿体無いです。
お子さんと触れ合えるベビースイミングは本当に幸せな時間です。レッスンを楽しめる日をぜひ気長に待ってあげてもらいたいなぁと思います。

ベビースイミングの効果とは
ベビースイミングの効果として一般的に言われているのが、『身体が強くなる』や『免疫力がつく』というものです。
そしてそれらはもちろん水泳の効果として正しいのですが、ここではそう言ったありきたりなものだけでなく
スイミングコーチ視点で現場で感じたベビースイミングの効果についてご紹介していきます!
水難事故防止につながる
水中での呼吸法が身に付く
この記事最大のポイント!
ココだけでもしっかり見てほしい!赤ちゃんの『命』を守るお話です。
ベビースイミングは赤ちゃんにとって、習い事ではなく『あそび』の一つです。
積み木遊びをしているうちに積み木が積めるようになるのと同じで、
プールで遊んでいるうちに自然と水の中での呼吸の仕方が身に付いていきます。
これはクロールのような明確な『息継ぎ』という意味ではなく、
『水の中では水を飲まないように口を閉じる』
『水から顔が出たら口を開けて息を吸う』
というような溺れないための呼吸の仕方です。
これを遊びの中で自然と覚えられるようになるのが、ベビースイミングのすごいところ!
自宅のお風呂やおうちプールで身につけるのは困難なスキルです。
そして早いうちからベビースイミングを始めた子は、3歳になる卒業時点ではほとんどの子が浮き輪も何もなくても数メートル泳げます。
3歳で『泳げること』がすごいと思われがちですが、コーチ目線で言えば
『水を飲まずに水中にいられること』が素晴らしい!
溺水事故を防ぐ身体能力を身につけたことになります。
水を飲まず、数メートル泳げればプールサイドや水中にあるフロア台にたどり着けます。
また、幼稚園プールで足を滑らせたって、水を飲まない反射が身についていれば溺れてしまう確率もグッと下がります。
うちの子、別に赤ちゃんの頃から泳げるようにならなくても・・・と思わず、万が一のときに備えて身を守るスキルを習得させておこう!
といった気持ちでベビースイミングを見てみると見方が変わってくるかもしれません♪
かけがえのない親子のふれあい時間となる
『ベビースイミングによって親子のスキンシップが取れる』というのは子どもが産まれる前でも知識としては知っていました。
が、実際に自分がママの立場となってベビースイミングをしてみると、この『親子のスキンシップタイム』の良さをまじまじと感じています。
親子のスキンシップによって、赤ちゃんやママパパの中で幸せホルモン(オキシトシン)がたくさん分泌されるんだそうな。
オキシトシンのことまで詳しく書いてしまうと内容が逸れてしまいそうなのでここでは省きますが、詳しく知りたい方はググってみてください♪
そしてもう一つ、実際に感じたことがあります。
それは・・・
子どもとじっくり向き合える!
え、普段から出来るのでは!?
って思いますよね・・・
実際にベビースイミングを受ける側になって気づいたのは、

プールって、
スマホの触れない環境だ!
ということです。
ちょっとした隙間時間すら子どもと一緒にいる、ずっと向き合っている、ずっと触れ合っている時間、それがベビースイミングです。
仕事としてベビースイミングをしているときには気付かなかった、思わぬ発見でした。
ベビースイミングは3歳未満までのスクールが多いので、プールで一緒に触れ合える時間は一生のうちのほんのわずかです。
親子の幸せタイムの場に、ベビースイミングを利用してみるのはいかがでしょうか?
歩けなくても全身運動ができる
最初にも述べましたが
ベビースイミングは全スポーツの中で唯一、『0歳でも出来る全身運動』です。
これは水の中という環境だからこそ可能なことで、ベビースイミングでは水の抵抗を活かした運動が散りばめられています。
例えば足をバタバタするのも、陸上では空気を蹴るだけですが、水の中では水を蹴ります。
これは当たり前のことではありますが、水を蹴るということはそれだけ足に抵抗がかかり、力を要しますので立派な『運動』が成立します!
もしかしたら、フロア台の上を歩けないとベビースイミングを始めるのが早かったかな?という気持ちにもなってしまうかもしれません。
ですが、水に触れているだけでも十分すぎるくらい運動になっていますのでご安心ください♪
ベビースイミングの注意点とは?
肌トラブルに注意
プールによる肌トラブルは、主に2つあります。
- 皮膚の裂傷
- 肌の乾燥
水の中に入ると、皮膚がふにゃふにゃにふやけますよね。
ふやけた皮膚は切れやすいため、普段であればなんて事ない出来事でも皮膚を裂傷してしまいやすくなります。
活発なお子さんは、プールサイドでの転倒などに十分ご注意ください。
また、皮膚の弱いお子様はレッスン後にシャワーでよく身体を洗い流し、必ず保湿剤を使用してください。

塩素は蒸発しやすい性質があるので、肌に塩素が残っているとカサカサになりやすいんです!
冬場、寒いスクールがある!
日本全国に多数のスイミングスクールがありますが、中には暖房設備の乏しいスクールがあることも事実です。
これは施設の新旧というよりも、プールや更衣室の暖房機能の限界だったり、窓や通路からの風だったり・・・理由は様々です。
そして寒すぎる日のレッスンは、お子さんが最後まで楽しめない場合があります。
こればっかりは事前に把握することが困難であるため、もし寒くてお子さんが嫌がっているようだったら、コーチに勇気を持って声をかけちゃってください!『寒いので今日は上がります』と・・・。
設備の限界であれば解決できないかもしれませんが、もしかしたらスクール側も何かしら検討してくれるかもしれません!
実際、もちおは寒いとレッスンのラスト10分くらいぐずってます。(他の子はそんなことはなく、もちおだけですが・・・笑)
あとはラッシュガードを着たり、あったかい素材の水着などもあるので、どうしても寒い場合は水着による寒さ対策も検討されてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ベビースイミングへの情熱がありすぎて長文となってしまいましたが、言いたかったことをまとめると・・・
- ベビースイミング最大のメリットは『水難事故予防につながる呼吸法が身に付く』こと
- 始めるなら早い方がいい
- 体験レッスンで泣いている理由は『場所見知り』である可能性が高い
世間一般で言われているベビースイミングのメリット、デメリットとは少し違う視点だったかもしれませんが、少しでもベビースイミングについて知っていただけたら幸いです。
ベビースイミングで、この赤ちゃん時代にしか味わえない親子の素敵なひとときをお過ごしください!